4.爆発的な梅毒の流行!!
梅毒流行の現状
2015年12月27日までの累計が2638件となり、昨年同時期の約1.5倍となっています。
抗生物質による治療法の確立によって減少し、制圧できるかに思えた梅毒は、しぶとく生き残り2013年頃から増加傾向にあります。
現実2013年1228件、2014年は1683件とハイペースで増加しています。
性に関する感染症(性行為感染症)は、制圧も感染予防対策も思うように行かないのが現実です。
最近の梅毒の急激な増加の直接的な原因
最近の梅毒の急激な増加の直接的な原因は、はっきりとは分かっていません。
巷度は若年層間での性交渉の割合の増加・不特定多数との性交渉の増加・性産業の複雑化など、いろいろと言われていますが梅毒との関係が 調査され明らかにされていませんので所詮推測の域を出ません。
国立感染症研究所の発生動向調査においても増加の理由については言及していません。
梅毒患者の現況
男性は25〜39歳での発生率が高く、主に同性間の性的接触が原因、女性は20〜29歳、異性間が多く、男性間での流行が波及している 可能性があるとしか国立感染症研究所の発生動向調査では述べてられません。
梅毒トレポネーマはコンドームで感染予防可能のか
梅毒トレポネーマ感染もコンドームの正しい使用で予防可能と言われますが、現実は完全には予防出来ません。
コンドーム無しのセックスやオーラルセックスで感染するため、予防にはコンドームの使用が大切ですが、梅毒トレポネーマはコンドームでは完全 に予防できません、初期硬結のある性器と性器粘膜やその他の粘膜が触れ合うことから簡単に感染してしまいます。
また、コンドームに覆われていない箇所に傷やタダレがあればそこから簡単に感染してしまいます。
最近の梅毒の特徴
最近の梅毒は感染しても典型的な症状を呈さないことから、感染に気づくことまず無く次から次へと感染を広げていくことになります。
要するに感染力の強い時期である一期梅毒は、梅毒検査でも見逃されることが多く二期以降にならないと梅毒検査では感染を発見することが出来ません。
更にオーラルセックスによる咽頭梅毒の増加も特徴のひとつです。
梅毒とHIVの関係
梅毒感染を気づかず放置し、性器粘膜にタダレがある状態でHIV感染者とコンドーム無しの性行為をすればHIVの感染リスクは通常時の 数百倍と高くなります。
梅毒患者を診ればHIV感染を疑えと専門家は警告しています。
兎に角梅毒が異常なほど流行している昨今、梅毒トレポネーマに感染するような危険な行為をした場合には必ず適切な時期に場毒検査を受けることが大切です。
梅毒感染から身を守るには
1.不特定多数の人との性交渉をしない。
2.性行為や肛門性交の際には最初から最後までコンドームを使用する。
※完全には感染予防できないことを念頭に置いておく必要がある※
3.キス・フェラチオ・クンニリングスなどのオーラルセックスも感染する。
4.感染するような行為があれば、必ず適切な時期に検査を受ける。
4.爆発的な梅毒の流行!!
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