輸血用血液の保存容器について−その2−








塩化ビニール樹脂製バッグは、1949年に米国で開発され1960年頃には欧米で既に実用化されていました。

わが国においては、1969年に潟eルモによって国産初の製品が開発され、一部の血液センターで使用され始め、 1980年には全ての血液センターでガラス瓶の採血容器から切り替えられ、現在に至っています。

塩化ビニール樹脂製バッグの内面は、血管に似て滑らかであることと、ガス交換が行われることから、 血液の保存には最適な容器です。

採血は本来重力式採血を行いますが、採血速度が遅いことから、バックを入れた機械の空間を陰圧にして、 振盪しながら一定量を採血する機械が開発されてから、採血時間も短くなり、採血しやすくなりました。

日本を含めて先進国は、塩化ビニール樹脂製バッグに切り替えられましたが、未だガラス瓶で採血している国も多く存在します。

塩化ビニール製の血液保存容器を描いた切手

国際赤十字125年記念切手
塩化ビニール製バッグに採血される血液
1988年 バングラデシュ発行
国際赤十字125年記念切手
塩化ビニール製バッグに献血される血液
1989年 ケニア発行
WHO創立40年記念切手
塩化ビニール製バッグに献血される血液
1988年 マカオ発行
赤十字切手
手術で輸血される
塩化ビニール製バッグに入った血液

1972年 フィンランド発行








塩化ビニール製の血液保存容器を描いた切手
献血推進切手
塩化ビニール製バッグに採血される血液
1977年 台湾発行
赤十字100年記念切手
塩化ビニール製バッグに献血される血液
1977年 フィンランド発行
医科大学創立75年記念切手
小児と塩化ビニール製バックに
入った輸血用血液

1974年 スリナム発行
赤十字切手
塩化ビニール製バッグに献血される血液
1972年 フィンランド発行





塩化ビニール製の血液保存容器を描いた切手
国際医療協力小型シート
子どもを診察する医師
シート地:NGO Aide Medicale Inte-Naionale(AMI)のロゴ
子どもを抱く母親
塩化ビニール製輸血バック
点滴を受ける子どもを見守る心配顔の母親

2012年 中央アフリカ発行


written by 血液の鉄人



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