成分献血について








一昔前までは、輸血と言えば血液の全成分を輸血する全血輸血が一般的でしたが、医学の進歩に伴い、最近では患者が必要とする成分のみを輸血する成分輸血が主流となり、
その結果、血漿製剤や血小板製剤を一度に大量につくることができる成分献血の推進が、主流となりつつあります。

成分献血とは、コンピュータ制御された成分採血装置を使用して血液中の特定成分である、血漿や血小板だけを抽出して献血し、そのほかの体内で回復に時間のかかる赤血
球や白血球などを再び体に戻すという献血法です。

  献血の中でも血小板献血は特に重要で、白血病やガンの治療に欠くことが出来ず、輸血用血液供給の40%以上を占めています。

  成分献血のメリットとしては、

1.最も回復の遅い赤血球を献血者の体内に戻すために、献血者の体への負担が軽くて済む。

2.200ml全血献血による場合の、5倍以上の血漿製剤や血小板製剤をつくることができる。

3.一人分の献血血液から多くの血液製剤を製造することができるため、輸血によるウイルス感染や、その他の副作用の発生の危険性が軽減される。

利点ばかりでもなく、欠点も存在します。

それは、全血献血はおよそ10分程度でできるのに対し、成分献血はおよそ40〜60分程度の時間がかかることです。


成分献血を呼びかけた最初のエコーはがき
エコーはがき
成分献血をする献血者と
採血する看護と献血車

1993年 日本・香川県発行






成分献血を描いた切手
病院看護100年記念切手
成分献血をする献血者と
採血をする看護師

1994年 バミューダ発行
献血推進切手
成分献血をする献血者と
採血をする看護師

2000年 香港発行




written by 血液の鉄人



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