赤血球について








赤血球(red blood cell、erythrocyte)は、動物の血液に含まれる細胞成分の一種で、骨髄中に存在する造血幹細胞で作られます。

赤血球は、細胞内にヘモグロビンを有することで酸素と結合し、血流に乗って酸素を体中の組織に運搬する働きを持ちます。

なお、二酸化炭素も運搬できますが、酸素と違いほとんどの二酸化炭素は血漿に溶けて運搬されます。

赤血球は血管に入り活動を始め、役目を終えたあとは 肝臓・脾臓で壊されます。

赤血球の寿命は、およそ120日です。

赤血球にはいろいろの形(形態)がありますが、それを的確に表現した切手を紹介します。

顕微鏡で500倍に拡大された種々の形態をした赤血球を解説します。

(a)正常な赤血球:本来の正常な赤血球の形です。

(b)楕円赤血球:鉄欠乏、欝状態、葉酸欠乏、ビタミンB12欠乏、内分泌の不均衡などの時に見られます。

(c)連銭形成:赤血球が硬貨を連ねたようにつながっている状態で、肉体的、精神的ストレスが原因や、血液の循環が悪くなり 生体が酸素や栄養を充分に取れないときにも見られます。

(d)不明:切手の図案から判読できません。

(e)球状赤血球:通常の赤血球より直径が小さく、厚みのある赤血球。セントラルペーラー(通常の赤血球で観察される中央の淡い部分)が消失し、色が濃く見え
ます、赤血球障害により凹状構造が維持できなくなると見られます。

(f)有棘赤血球:ウニ状赤血球とも呼ばれ、コンペイトウ状のとげを持った赤血球です。肝機能障害の可能性や血中タンパク質異常の可能性がある時に見られます。

顕微鏡で500倍に拡大された種々の形態をした赤血球
イギリス王立顕微鏡協会150年記念切手
顕微鏡で見た赤血球
1989年 イギリス発行






赤血球を描いた切手
第24回国際血液学会総会
第17回国際輸血学会総会記念切手
1滴の血液の中に
顕微鏡で見た赤血球を描く

1982年 ハンガリー発行
献血推進切手
1滴の血液
1977年 イタリア発行
献血推進切手
1滴の血液
1988年 フランス発行




written by 血液の鉄人



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