ジョゼフ・リスター(1827〜1912)
イギリスの外科医で、石炭酸(フェノール)による消毒法の開発者。
リスターは、ルイ・パスツールの発酵の研究を知り「化膿が空気中の微生物により起こると考え」、術後の傷口や手術用具を石炭酸で消毒し感染予防対策を行った。
リスターは、手術者の手指、患者の患部、手術器具、包帯等の材料に至るまで石炭酸で消毒し、手術室の消毒にも石炭酸を噴霧し、術後の創傷感染予防につとめ、
1871年には石炭酸の自動噴霧器考案し石炭酸の噴霧を続けたが、石炭酸の毒性を認め1887年には噴霧を中止しますが、術後の化膿を激減させることに成功します。
彼の消毒法は、母国では他の研究者の猛烈な反対にあい追随する者はいませんでしたが、ドイツやフランスなどの国外では彼の消毒法は高く評価され多くの施設で取り入れられ、
現在の無菌手術の基礎が確立されることになります。
ジョゼフ・リスターを描いた切手
リスターの滅菌法開発100年記念切手 石炭酸の構造式の中に彼の肖像 1965年 イギリス発行 |
リスターの滅菌法開発100年記念切手 リスターの考案した石炭酸噴霧器 1965年 イギリス発行 |
医学者切手 リスターの肖像 1982年 トランスカイ発行 |
ジョゼフ・リスターを描いた切手
世界の医学・生物学者切手 リスターの肖像 1993年 キューバ発行 |
イギリス王立協会350年記念切手 石炭酸の噴霧と若き日のリスターの肖像 2010年 イギリス発行 |
赤十字切手 リスターの肖像と石炭酸噴霧器 1977年 ベニン発行 |
written by 血液の鉄人
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