野口 英世(1876年〜1928)
1911年、梅毒スピロヘータの純粋培養に成功しますが、現時点まで野口の行った梅毒スピロヘータの培地による純粋培養の追試に成功したものはいません。
1913年、梅毒スピロヘータを進行性麻痺・脊髄癆の患者の脳病理組織内において確認し、脊髄癆や進行性麻痺が梅毒性であることを証明する。
彼は、進行性麻痺・脊髄癆の患者の脳の標本を毎日200枚以上も半年間観察し続けてこれを証明しています。
黄熱病患者の血液より、レプトスピラの分離に成功していますが、野口が黄熱病病原体と特定したレプトスピラは、今日ではワイル氏病スピロヘータの病原体と同一であると言われています。
野口英世の名前は、スピロヘータの分類学上、"レプトスピラ・ノグチ"として残っています。
1919年、熱帯に多い死亡率の高い感染症の原因についての研究のために、南米に行き、梅毒と類似のスピロヘータの一種が原因だと発表しますが、これは黄熱病と似た病状をあらわす ワイル氏病の病原体を、黄熱病ととりちがえた結果と現在では考えられています。
多くの業績により、野口はノーベル生理学・医学賞の候補に3回もあげられていますが、最期まで受賞することはありませんでした。
アフリカで精力的に黄熱病の研究中、感染し、1928年5月21日、ガーナのアクラにて死亡。 野口英世の墓碑文は以下の様に刻まれています。
「野口英世、科学への貢献により、人類のために生き、人類のために死せり」
野口 英世を描いた切手
野口英世生誕120年記念連刷シート 野口英世の墓、肖像、生家 レゴンの野口記念医学研究所、アクラの野口庭園 1997年 ガーナ発行 |
野口 英世を描いた切手
文化人切手 野口英世の肖像 1949年 日本発行 |
20世紀シリーズ切手第2集 研究中の野口英世と 彼の使っていた顕微鏡 2004年 日本発行 |
第一回野口英世アフリカ賞記念切手 野口英世の肖像と 使っていた顕微鏡、アフリカの地図と野口のサイン 2008年 日本発行 |
野口英世を描いた切手
野口英世生誕120年記念切手 実験室野口英世 ガーナにある彼の像 1997年 ガーナ発行 |
野口英世生誕100年記念切手 野口英世の肖像 1976年 エクアドル発行 |
20世紀の科学者と医学者切手 野口英世の肖像と 顕微鏡、細菌 1993年 ガイアナ発行 |
野口英世を描いた風景印
風景印 野口英世の胸像と 長浜細菌検査室 1984年5月21日使用開始 横浜富岡局 |
風景印 野口英世の胸像と 猪苗代湖、磐梯山 1990年7月21日使用開始 福島県翁島局 |
第一回野口英世アフリカ賞特印 野口英世の肖像 2008年 大阪中央局 |
野口英世を描いたフレーム切手
野口英世のフレーム切手 野口英世博士の故郷 2007年 福島県 |
野口英世を描いた切手と特印
第二回野口英世アフリカ賞記念切手 (左)野口英世の肖像と愛用の顕微鏡 福島県の花ネモトシャクナゲ、母シカ直筆の手紙 (右)野口英世の肖像と愛用の地球儀 2013年 |
第二回野口英世アフリカ賞特印 (左)2013年5月31日のみ (右)2013年5月31日〜2013年6月6日迄 |
written by 血液の鉄人
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