リアルタイムPCR検査のHIV-2検出について解説します。
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【リアルタイムPCR検査はHIV-2を検出可能なのか?】
2015年９月現在、TaqMan HIV-1「オート」検査は、HIV-2を検出することは出来ません。
当然アキュジーン m-HIV-1検査もHIV-2を検出することは出来ません。
【何故HIV-2を検出できないのか?】
製造メーカがHIV-2その物を検出できないように製造しているからです。
【いつ検出できるようなキットに改良されるのか?】
一時期、TaqMan HIV-1「オート」のバージョン２が製造され、HIV-2も検出可能になるとの情報が流れましたが、未だ バーション２の製造販売がいつになるかは明らかになっていません。
当然、アキュジーン m-HIV-1検査もバージョン２の製造販売がいつになるかは明らかになっていません。
【リアルタイムPCR検査は本当にHIV-2を見つけられないのか?】
一部の研究室では、PCR検査でHIV-2を検出可能な特殊なキットを保有していますが、これは研究用で検査用として認可されていませんので、 医療機関や保健所では受けることは出来ません。
日本国内では、TaqMan HIV-1「オート」が先行販売されたことから、後発販売となったアキュジーン m-HIV-1の普及率は低い のが現状です。
【NAT検査はHIV-2を検出できるか】
血液センター専用検査であるNAT検査は、HIV-1とHIV-2を共に検出出来ます。
【NAT検査はHIV-2が検出できるのにリアルタイムPCRは何故検出できないのか?】
NAT検査は、日本赤十字社が米国メーカにHIV-1とHIV-2が共に検出可能なキットとして製造を依頼した特殊な検査キットだからです。
【NAT検査は医療機関や保健所で受けることは出来ないのか?】
血液センター専用の検査ですから医療機関や保健所で受けることは出来ません。
【HIV-2の検査はどうすればよいのか?】
抗体検査や抗原抗体検査を不安な行為から12週後に受けることです。
【注 意】
※一部研究室レベルでは、特殊なPCR検査法でHIV-2を検出出来る検査法が行われていますが、一般の医療機関やクリニック、保健所ではこの検査を受けることは出来ません※
※血液センターで実施されているNAT検査は、HIV-2を検出することは可能ですが、NAT検査は血液センター専用の検査ですから医療機関やクリニック、保健所ではこの検査を受けることは出来ません※
※※幾らNAT検査でHIV-2が検出されるからと言って、"検査目的の献血"は絶対にしてはいけません※※