3.アキュジーン m-HIV-1
アキュジーン m-HIV-1検査の原理と判定方法について解説します。
【アキュジーン m-HIV-1とは】
HIV-1 RNAを定量的に検出するRT-PCR法(逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)を用いた検査です。
アボット社が販売しています。
【アキュジーン m-HIV-1検査の原理とは】
HIV-1の核酸を化学的な方法で1億倍程度に増幅して検査をすることから検出感度も非常に高く 血液中の微量のHIV-1を調べることが出来ることから、HIV-1感染の判断検査として広く用いられています。
【アキュジーン m-HIV-1検査はどのように実施するのか】
アボット社のAbbott m2000rtアナライザーを使用して全自動で検査を行います。
健康保険の名称は『HIV-1核酸増幅定量精密検査』です。
【最小検出感度】
検体量0.6ml→40コピー/ml
検体量0.5ml→75コピー/ml
検体量0.2ml→150コピー/ml
【測定範囲】
40コピー/ml〜10の7乗コピー/ml
【特異性】
100%
【非特異反応の出現率】
おそらく0%
【検出可能なグループとサブタイプ】
HIV-1の以下のタイプは全て検出可能
グループM(サブタイプA〜H)
グループ0
グループN
※HIV-2は検出できない※
【TaqMan HIV-1「オート」の比較】
感度、特異性、検出可能なHIV-1はTaqMan HIV-1「オート」と同じ。
【日本での普及率】
日本国内では、TaqMan HIV-1「オート」が先行販売されたことから、後発販売となったアキュジーン m-HIV-1の普及率は低い のが現状です。
【HIV-1 グループPは検出可能なのか】
メーカはグループPでの検出検討をしていないのでコメントできないとの回答
現実グループPで検査を行わないと検出出来るか否かは不明です。
【注 意】
※一部研究室レベルでは、特殊なPCR検査法でHIV-2を検出出来る検査法が行われていますが、一般の医療機関やクリニック、保健所ではこの検査を受けることは出来ません※
※血液センターで実施されているNAT検査は、HIV-2を検出することは可能ですが、NAT検査は血液センター専用の検査ですから医療機関やクリニック、保健所ではこの検査を受けることは出来ません※
※※幾らNAT検査でHIV-2が検出されるからと言って、"検査目的の献血"は絶対にしてはいけません※※
3.アキュジーン m-HIV-1
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