1.リアルタイムPCR検査総論
リアルタイムPCR検査について解説します。
リアルタイムPCR検査は、コバス TaqMan HIV-1 「オート」と呼ばれる検査法です。
全自動の機械を使用して検査を行います。
リアルタイムPCR検査(コバス TaqMan HIV-1 「オート」)は、一人一人の血清を個別に検査して、血清をプールしては検査をしていません。
HIV-1の遺伝子の核酸を化学的に増幅して検査を行いますので、検査感度は極めて高く優れた検査法です。
そして、全自動で検査を行うことから、他のウイルスなどの遺伝子が混入する事が無いので、ニセの陽性反応の出現も殆どありません。
不安な行為から11日以降の何時受けても、信頼できる結果が得られます。
しかし、HIV-2は検出することはできません。
この検査は、ほとんどの医療機関が検査専門の会社に検査を依頼することから、全国どこの病院やクリニックでも受けることができます。
近いうちリアルタイムPCR検査(コバス TaqMan HIV-1 「オート」)もHIV-2の検出が出来るよう改良されるとの情報も得ていますが、発売時期は不明です。
※一部研究室レベルでは、特殊なPCR検査法でHIV-2を検出出来る検査法が行われていますが、一般の医療機関やクリニック、保健所ではこの検査を受けることは出来ません※
※血液センターで実施されているNAT検査は、HIV-2を検出することは可能ですが、NAT検査は血液センター専用の検査ですから医療機関やクリニック、保健所ではこの検査を受けることは出来ません※
※※NAT検査でHIV-2が検出されるから、検査目的の献血は絶対にしてはなりません※※
リアルタイムPCR検査
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